相撲 あれこれ

What's Sumo ?


<相撲の語源>

「すもう」という言葉は『争う』『抵抗する』という意味の動詞「すまふ」に由来すると考えられています。江戸時代には「相撲」以外にも「角力」「角抵」など様々な表記が『すもう』にあてられています。『角』の字には「くらべる」「きそう」などの意味があり、『角力』は『力を比べる』といった意味になります。相撲界を「角界」相撲好きを「好角家」などと呼ぶことはこうした用字から来ています。

(参考文献:『相撲の秘密』朝日出版社)

<相撲の起源:1>

『相撲』以前の『すまひ』の姿は、神話の中に断片的にうかがい知ることが出来ます。『古事記』が国津神から天津神への『国譲り』神話として伝える建御雷と建御名方との力比べが『相撲』の起源といわれています。人間同士の相撲で最古のものは『日本書紀』が相撲の節の起源神話として位置付ける野見宿祢と当麻蹴速の『すまひ』とされており、宿祢が蹴速の腰を踏み破って殺してしまうという凄惨な結末となっています。いずれも観客に見せる前の荒々しい格闘技の様を伝えています。

(参考文献:『相撲の秘密』朝日出版社)


<相撲の起源:2>

奈良時代の朝廷では、各地から力自慢、格闘の達人を集め、兵士として用いる一方で、その対戦を天皇や外国からの賓客など貴人の観覧に供することがありました。当初は”打突系””組技系”といわゆる『異種格闘技戦』が繰り広げられましたが、やがて、朝廷の行事としての相撲が定例化するにつれて、観客に見せる技芸として洗練されていくこととなります。

(参考文献:『相撲の秘密』朝日出版社)